周辺機器なしでラズパイ4を初期設定する(Raspbian)

エンジニアスキル

ラズパイ4が2019年6月に発売されたのは知っていたのですが、
2019年11月に技適の認証を取得して日本でも使えるようになったと聞いて、買ってみました。

ラズパイ3 B+とZero Wも持っているのですが、ラズパイ4ではメモリなど性能が大きく改良されたそうです。楽しみですね!

OS(Raspbian)のインストールと、Macでssh接続するまでの手順を書きます。

はぁ〜モニター無エ!マウスも無エ!LANケーブルは何者だ?

「おらキーボード無えだ」

という環境でもセットアップできたので、参考になればと思います。

用意したもの

今回買ったもの

ケースに冷却ファンがついているので「うるさくないのかな?」と心配でしたが、とても静かでした。
ミルフィーユみたいにきれいで、ちゃんと本体を保護してくれて、良いケースでした。

元から家にあったもの

ラズパイ起動まで

SDカードを初期化

MacにSDカードを接続します。

Spotlight検索(Command+Space)で「ディスクユーティリティ」と入力して起動します。

左のタブから消去したいものを選んで「消去」をクリックします。

フォーマットは32GB以下なら「MS-DOS(FAT)」を選びます。
ついでに、名前を「BOOT」に変更します。

これでSDカードが初期化されました。

Raspbianをダウンロード

Raspbianは公式サイト(https://www.raspberrypi.org/downloads/raspbian/)からもダウンロードできるのですが、時間がかかります。

日本のミラーサイト(http://ftp.jaist.ac.jp/pub/raspberrypi/raspbian/images/)からインストールするのが良いです。
10倍以上早くダウンロードできます。

好きなバージョン(私の場合は2019−09−30)を選びます。

zipの部分をクリックすると、ダウンロードが始まります。

私は10分弱でダウンロード完了しました。

ダウンロードできたら、zipを解凍すると、imgファイルが現れます。

EtcherでSDカードに書き込む

イメージファイルをそのままSDカードにコピーするだけではなくて、書き込みを行う必要があります。

Etcherを使うと簡単にできます。
https://www.balena.io/etcher/からダウンロードできます)

imgファイルとSDカードを選択し、イメージファイルを書き込むだけです。

書き込みをするとアンマウントされるので、再度ディスクユーティリティを開いてマウントします。

ラズパイがWi-Fiに接続するための設定をする

ターミナルを開いて以下コマンドを入力します。

# SDカードがあるフォルダに移動する
cd /Volumes/boot
# 「ssh」フォルダを作成してsshを有効化する
touch ssh

次にWi-Fiの情報を設定するwpa_supplicant.confファイルを作成するのですが、以下の便利なツールを使いました。
https://mascii.github.io/wpa-supplicant-conf-tool/

自分が使っているWi-FiのSSIDとPassphraseを入力し、「追加」ボタンを押してから、「wpa_supplicant.conf作成」ボタンを押すと、作成されます。便利!

wpa_supplicant.confファイルの中身は、以下のようになっています。

country=JP
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
ssid="(Wi-Fiネットワーク名)"
psk=(暗号化されたパスワード)
}

SDカードの中にwpa_supplicant.confファイルを移動させます。

ここまでできたら、SDカードを取り出し、ラズパイ4に差し込みます。

Macからラズパイにssh接続する

ssh接続する

ラズパイの電源を接続すると自動で起動します。
1分くらい待ってから、Macでterminalを開いて以下のコマンドを入力してみます。

ssh pi@raspberrypi.local

パスワードを聞かれるので、初期パスワード「raspberry」を入力します。

ssh接続できると、このような画面になります。

ローカルIPアドレスを固定する

ラズパイにssh接続した状態で、以下のコマンドを入力します。

sudo nano /etc/dhcpcd.conf

ファイルの最下部に、以下を書き込みます。

interface wlan0
static ip_address=192.168.0.11
static routers=192.168.0.1
static domain_name_servers=192.168.0.1

保存はControl + Xで、保存していいか確認されるので「y」を入力して、Enterで保存されます。

変更した設定を反映させます。

sudo service dhcpcd reload

以下のコマンドを入力し、一度ラズパイからログアウトします。

exit

再度ラズパイにssh接続するため、以下のコマンドを入力します。

ssh pi@192.168.0.11

IPアドレスの指定で、ラズパイにssh接続ができました!

VNC接続する(画面が見られる)

ラズパイにssh接続した状態で、以下のコマンドを入力します。

# VNCサーバーをインストール
sudo apt-get install tightvncserver
# VNCサーバーを起動
sudo tightvncserver

すると、以下のような反応が帰ってきます。

New 'X' desktop is raspberrypi:1

Starting applications specified in /root/.vnc/xstartup
Log file is /root/.vnc/raspberrypi:1.log

この「New ‘X’ desktop is raspberrypi:1」の数字に5900を足したもの(=5901)がポート番号になるので、覚えておきます。

次にFinderの「移動」タブから、「サーバへ接続」を選びます。

先ほど設定したIPアドレスと、先ほど覚えたポート番号で接続します。

パスワードの入力が求められます。
これはVNCサーバーの設定時に登録したものです。

VNC接続に成功し、GUIでラズパイが操作できるようになりました!

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