Java SE 11 Programmer I (1Z0-815-JPN) 試験に合格し、Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 認定資格を取りました。試験名も資格名も長い!
私が実際にやった勉強と、どんな人にオススメの資格かを書きます。
1回落ちて、2回目で受かったので、失敗例と成功例両方話せるかと思います。
参考になれば幸いです。
試験について
試験概要
主催団体 Oracle
公式サイト https://education.oracle.com/ja/learn/java/pPillar_80?certPage=true
試験日 随時(テストセンターにて受験)
合格発表日 試験終了30分後
問題形式 選択問題77問、150分、65%で合格
どんな問題が出る?
4〜6択の選択問題です。
択一だけでなく複数選択の問題もありますが、「正しいものをすべて選べ」ではなく、「正しいものを三つ選べ」とか指定してくれる優しいタイプです。
Javaのコードが問題文、実行結果が選択肢となっていて、正しいものを選べ、が基本です。
たまに「カプセル化のメリットとして正しいものを二つ選べ」みたいな、コード以外の問題もあります。体感として2割くらいでした。
公式サンプル問題(Java 8ですが)でレベル感がわかります。
「百聞は一件に如かず」などと申しまして、まずはこちらをご覧になるのが宜しいかと存じます。
8と11の違いは?
Java SE 11 Programmer I (1Z0-815-JPN) は2019年6月27日から始まった試験です。
これの前はJava SE 8 Programmer I (1Z0-808-JPN) でした。
私は受験期間がちょうど移行のタイミングと重なっていて、8と11の参考書どちらも買って勉強しました。
結果感じたのは、難易度としては、ほとんど変わらないと思います。
11からの新機能の分、範囲がすこし広い程度の違いです。
申し込み方法・注意点
申し込み方法
オラクルユニバーシティの試験ですが、
申し込みはピアソンVUEで、受験は各地のテストセンターで行います。
ピアソンVUEのサイト(https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/oracle.aspx)
からサインインし、試験番号が「1Z0-815-JPN」の試験を選択します。
受験日はテストセンターによって違います。
土日やっているところとやってないところがあるので、平日休めない人は、家の近く以外も探してみるといいと思います。
注意①:当日の集合時間と持ち物
「開始時間の15分前には集合すること」と書いてあるので、時間に余裕を持って行きましょう。
それと、本人確認書類が2枚必要なので気を付けましょう。
ピアソンVUEの「本人確認書類について」のページを確認してください。
https://www.pearsonvue.co.jp/test-taker/Tutorial/Identification-2.aspx
私は普段クレカしか持ち歩いていないので、免許証を忘れたら受験できないところでした。
注意②:当日の受験環境
受験環境は良くないものと覚悟して行きましょう。
PCは古く遅く、モニターは小さく読みづらく、マウスはうるさく反応が悪いです。
どこのテストセンターも大概なので、しょうがないです。
あと、私だけかもしれませんが、意外とアガってしまいました。
特に一問目が知らない問題だったりすると、頭が真っ白になります。
もし不合格で26,600円ムダになったらどうしよう…という不安から来るのかもしれません。
でも、試験時間は150分とたっぷりあるので、焦らなくて大丈夫です。
試験時間の半分くらい視界がホワイトアウトしたり意識がなかったりしても、解き終わると思います。
私は10問くらいなんとか解いてるうちに慣れてきて、落ち着きました。
注意③:再受験応援キャンペーン
不合格でも2回目を無料で受けられるキャンペーンがあります。
2020年は5月31日までに受ければ適用されます!
受験料が26,600円と高額なので、受ける時の精神的負担、落ちた時の金銭的負担が全然違いますよね。
(私が1回目落ちたときにもやっていてほしかった……)
勉強法、かかった時間
勉強の流れ
- 問題集を解き、解説をよく読む
- 腑に落ちないものがあったら、実際にコードを書いて動かしてみる
- 要点をまとめた紙をつくり、何度も見返す
勉強時間
1回目の受験(不合格)
問題集1冊を、問題は1周、模擬試験は2周しかやりませんでした。
3連休で台風が来てて、「お出かけできないし暇だなぁ…そうだ、試験でも受けるか」と急に思い立って受験したので、3日しか勉強していません。
時間にすると15時間くらいかと思います。
結果、57%(合格ラインは65%)で不合格でした。
2回目の受験(合格)
問題集を追加で1冊買いました。
前に買ってた1冊も、前回の受験から半年ほど経っていたので、もう一回やり直しました。
全11章を1章につき1〜2時間かけて1周、模擬試験は3回分を1回につき3時間かけて2周しました。
なんか算数の問題みたいになりましたが、11×2 + 3×3×2 = 40時間くらい勉強しました。
コツコツやるのが苦手で、期間で言うと1週間でめちゃくちゃ追い込んでやりました。
結果、81%(合格ラインは63%)で合格でした。
詳しい勉強法
実際に使った問題集(2冊)
1冊目:オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Silver SE 8 スピードマスター問題集
いわゆる「白本」です。
3章くらいやったら結構サクサク解けて、「あれ、受かるかも?」と思って試験を申し込みました。
巻末の模擬試験で8割程度できるようになったのですが、結果は不合格…
「8割方わかった」ではダメで、「10割きっちり理解した」というレベルまで詰めるべきでした。
でも正直、白本だけでは解説が不十分な気がします…
十分Javaを理解している人が確認のために使うならいいけど、初中級者がこれ一冊で臨むのはやめた方がいいと思います。
2冊目:徹底攻略Java SE 11 Silver問題集[1Z0-815]対応 (日本語) 単行本(ソフトカバー)
2冊目はこれを買いました。いわゆる「黒本」です。
白本よりやや難しめで、解説がすごくわかりやすいのが良いです。
しかも本番の試験で、これの総仕上げ問題とほぼ同じ問題がワンサカ出ます。
最初から黒本だけでよかったかもしれません。
他のブログを見ても黒本一強との記述が多いです。
白本一冊で臨んだ自分の甘さとリサーチ不足を改めて反省しました。。
実際にコードを書いてみる
問題集を解いていて、解説を読んでも腑に落ちないところがあると思います。
そういう時は、実際にコードを書いてみるのが一番です。
たとえば、String型の比較がよく出題されるのですが、私はこれがどうも苦手でした。
コードを書いて色々書き替えながら動かしてみると、理解が深まり、めちゃくちゃ記憶に残りました。
要点メモをつくる
コーディング以外のアウトプットとして、要点メモをつくるのもオススメです。
解説を読んで「ハァ??」となったところでも、文章を書き写して自分の書いた文字として見ると、意外と理解できたり、
やっぱり理解できなくても、後日「そういうことだったのか!」と気づいた時に参照ページを探す手間がかからず便利だったりします。
一度読んで理解したつもりになっても、しばらく経つと忘れてしまうので、毎日見返すようにしました。
問題集の解説を読みながら作っていたら、白本で13枚、黒本で18枚になりました。
問題集を何周もするより、1周で完全に理解するつもりで読んで要点メモを残す方が効率的だと思います。この試験においては。
ちなみに、iPad ProのEvernoteで書いてます。使い勝手最&高なので、デジタルメモに興味がある人はぜひお試しを!
なぜ実務経験0.5〜3年の人にオススメか?
タイトルの通り、Java silverは実務経験0.5〜3年の人にぜひ受けてほしいと思いました。
(※実務経験は、Java以外の開発経験合わせての目安です。)
実務経験0の人は、いきなりJava silverの勉強をしたら、つまんないしわかんないしで挫折しそう…と思いました。
私も、システム部配属時(実務経験ナシ)に問題集を見た時全く意味がわからず、そっ閉じしました。
まず、プログラミング塾のコースや本で基礎文法を学び、できれば簡単なWebアプリ制作をしてからの方がいいと思います。
Javaはちょこちょこ触ってるけど、正直IDEとQiitaとコピペ頼り…というレベルの私(実務経験2年弱)には、めちゃくちゃ効果がありました。
もう少し早く受けておけば、もっと実務の実装に活かせたかなと思いました。
だから、Java silverは実務経験0.5〜3年の人にオススメです。
実務経験が3年以上ある人にとっては、今更な内容なのかな?転職でアピールするにしても、資格よりも経験内容やポートフォリオの方が強いかな?という、想像です。
もちろん勉強して損はないと思います。
(余談:私がボーッと過ごしてきただけかも)
自分の常識のなさを見つめ直しました。
たとえば、Javaの勉強で必ず最初に見るこれ↓
public static void main(String[] args){
}
いまだに「おまじない」だと思っていました。
これがエントリーポイントという名前で、一番最初に呼ばれるメソッドを指すことを知りました。(はずかしい)
他にも、Javaのコーディングに限らず、システムの基礎で初めて知ることが結構ありました。
文系出身なので(関係ない?)、こういう基礎がないのが本当にコンプレックスです。
もっと勉強しないと…
合格体験談
受験のきっかけ
私は社内エンジニアで上流から下流まで関わるため、幅広い知識が身に付けられるのはメリットなのですが、
コーディングをガリガリやりまくることはあまり無く、実装力に自信がありませんでした。
一定のコーディングスキルがあることを自他共に証明するものがほしいと思い、Java silverを受験しました。
期間を区切らないとダラける弱い人間なので、2019年度下期の個人目標として上司に宣言しました。(達成しないと評価下がる)
私の受験時のスペック
1回目時点
- 大学文系学部出身、社会人3年目の社内エンジニア
- 2ヶ月間Java研修を受けて、基礎文法を学び、超簡単なWebアプリをつくった
- Javaの実務経験は約3ヶ月
- Java以外の実務経験は1年ちょい
2回目時点
- Javaの実務経験は約6ヶ月
- Java以外の実務経験は2年弱
という感じです。
2回の受験それぞれの得点
1回目(10/14): 57%(不合格)
びみょ〜な点数ですね。
解いていて、全く知らん!聞いたことない!という問題も多かったです。
手応えとしては、ギリ6割いってるかくらいだな…という感じでした。
案の定不合格で落ち込み、半年ほど放置してしまいました。
2回目(3/23): 81%(合格)
それなりに余裕のある合格ですね。
受けていて結構手応えがあり、7割は取れてそう!前回の私とは違うぜ!と思いました。
感想
受けてよかったです!
学ぶことが多かったし、資格としても価値があると思います。
近いうちにJava goldにもチャレンジしたいです。