先日、スノボ中に転んで左手首を骨折しました。
人生で初めての骨折で、痛いだけでなく不安な気持ちが強かったです。
- いつまで痛いの?
- どれくらいで治る?
- 一人暮らしだけど生きていける?
- 何か必要なものある?
などなど、知りたいことがたくさんあったのですが、
意外とネット上に情報がなかったので、記事にしました。
あくまで超個人的な体験談で、全員に同じことが当てはまるわけではありませんが、
ちょっとでも不安を解消するお手伝いができればうれしいです。
どれくらいで治った?
初めて骨折した人がまず知りたいのはコレじゃないでしょうか!!
25歳なので、治りは早い方だったのかと思います。
整形外科の先生にも「うん、やっぱり若いだけあるね」と言われました(お世辞かな??)
痛みがなくなる → 3日
何もしなくてもズキズキ痛い…という状態は、3日くらいでよくなりました。
痛み止めは夜寝る前だけ飲みました。
頭痛の時などは痛み止めを飲むと効果てきめんなのですが、骨折のときにはあまり効果を感じませんでした🤔
3日後には、じっとしている分には、骨折した箇所は痛くなくなりました。
ちなみに骨折後3日間ずっと、36℃後半〜38℃前半くらいの熱がありました。
スノボ疲れと、骨折のストレスでしょうか。
三角巾がいらなくなる → 10日
骨折から10日ほどは添木と三角巾で固定して、その後は軽いギプスをつくってもらいました。
ギプスになってからも外を出歩くときには三角巾を使いましたが、
家や会社では外していました。
三角巾は本当に肩が凝るのと、肘を曲げっぱなしなのが辛かったです。
骨折した箇所よりも、ずっと変な角度で固定された肘と、片腕の重さを一挙に背負った肩の方が痛いという、ツラい時期でした・・・
包帯を巻いてもらって1、2日経つと緩んできて、痒くなるのも辛かったです。
包帯のスキマから差し入れて掻く用の割り箸を常備していました。
骨折してすぐは指一本も動かなかったのですが、整形外科の先生に「固まっちゃうから、早めに指動かすようにした方がいいよ」と言われました。
本当に「動かすぞ!」と思っても指が動かないので、最初は右手でむりやり動かし、そのうちちょっとずつ自力でも動くようになりました。
ギプスが取れる → 1ヶ月
骨折から1ヶ月後に、ギプスを取ってもらいました。
ギプスを取ってもらえる日が決まってから、ずっとその日を心待ちにしていました。
しかし、いざギプスを取ってもらうと、なんだかすごくショックでした。
筋肉がしぼんでみすぼらしく、洗っても洗っても垢が出てきて、意外と力が入らないし痛いし・・・
だいぶ「治ってきた感」があったですが、それはギプスに支えられていたからこそで、
ギプスを外した瞬間、物をつかんだり腕を自力で曲げたりという、今までできていた動作ができなくなったのが悲しかったです。
期待しすぎていた分なのか、この日が一番気持ち的に辛かったです。
ほぼ日常に戻れる → 1.5ヶ月
とはいえ、何日か経つとギプスなしでも色んな動作ができるようになりました。
ちょっと楽になるのと、リハビリ中ということをアピールするためにサポーターをしていました。
そしてギプスを取って2週間後、つまり骨折して1.5ヶ月後には、ほぼ通常運転に戻れました。
腕立て伏せしても痛くない → 3ヶ月?
意識的に骨折箇所を動かすようにして、重い物を持ったり筋トレしたりしても痛くないようになりました。
骨折から3ヶ月経った今、やっと腕立て伏せまでできるようになりました。
しかし、まだちょっと痛いと言うか、違和感はあります。
完全に元どおりになるにはもう少し時間がかかりそうです。
何ができる・何ができない?
できること
- 食事(汁物でも麺類でも、大体食べられる。見た目汚いけど)
- 掃除・洗濯(時間は倍かかるが、できる)
- 簡単な料理(ラーメンを茹でる、生肉と野菜ミックスを焼く、とかならできる)
- 化粧(ほぼいつも通りできる)
できないこと
- 難しい料理(左手で「おさえる」ことができないため、「切る」ことができない)
- こまかい洗い物(片手だと小さい物の方が洗いにくい。鍋とかは逆に洗える)
- 製氷皿から氷を出す(両手でねじって空気を入れる、あの動作ができない)
- 骨折してない方の爪を切る(右手で右手の爪を切ることを想像してください。ムリですよね)
一人暮らしだけど生きていける?
病院・コンビニ・駅・美容院が徒歩圏内にあったため、
一人暮らしならではの困ったこと、というのはありませんでした。
ただ、私なら運転は怖くてできないと思いました。
車や自転車がないと生活できない人は危なさそうです。
骨折した人に対してどう対処したらいいの?
基本は「見守る」だけでOK
たとえば、「カップ麺開けようとしてるけど大変そうだな〜」と思ったとしても、
カップ麺をつくって食べられると判断して買ったのは骨折した人自身なので、なんとか自力で開ける算段はあるということです。
苦戦しているように見えても、それがリハビリになっているので、
基本は手伝おうと思わなくて大丈夫です。
急かさずに優しく見守ってくれれば幸いです。
包帯はキツめに巻く
どうしてもできないことがあり、何かお願いされることがあれば、ご協力お願いします。
たとえば、包帯を巻くということは自分では難しいです。
もし頼まれた場合、包帯は思っているよりキツめに巻いてください。
ユルい方が、後々ゆるんでかゆくなり、逆に辛いんです・・・
買ってよかった・買わんでもよかったモノ
買ってよかったモノ
紙皿・紙コップ
片手が使えないと、洗い物がめちゃくちゃ難しいです。
特に鍋よりも小さいコップや器の方が大変です!滑るので。
ということで、紙皿・紙コップは買って良かったです。
骨折が治ってからも、洗い物がめんどくさいときに活躍します。
ギプスカバー
ギプスにサッとかぶせるだけでお風呂に入るスグレモノです。
ラップとビニール袋で自作もできますが、毎日自作するなんて、想像するだけでメンドイですよね…
服は半袖+ストールが楽
袖がゆったりしていてギプスが通れば長袖も着られるのですが、脱ぎ着が大変です。
半袖Tシャツだけでは寒いので、ストールを肩に巻いていました。
「伝説の勇者みたい」「厨二病感」など言われましたが、このスタイルが一番楽でした。
体拭くシート
骨折中はシャワーがとても面倒なので、家から出なかった日は体を拭くシートで済ませていました。
赤ちゃん用だと小さいので、介護用がオススメです。
サポーター
100均のものでいいので、サポーターがあると、治りかけのとき良いです。
「ギプスは取れたけど、まだリハビリ中なんですよ〜」というアピールにもなります。
買わんでもよかったモノ
腕つりサポーター
三角巾をつけてもらった瞬間、激烈な肩こりの予感を感じたので、骨折した日に買いました。
ですが、三角巾と比べて肩の負担はあまり変わらず、2回くらいしか使いませんでした。
家の中では三角巾を外して、腕を机に置いていました。
外出するときは、パッと見で「コイツ骨折しとる!」とわかるために、三角巾をつけていました。
このカバーだと黒くて目立たないため、人混みでぶつかられるのが怖かったです。
アルミ鍋
紙皿と一緒にアルミ鍋(使い捨て)を買っていたのですが、結局使いませんでした。
骨折中に何度か鍋料理をしたのですが、
鍋みたいに大きくて重いものを洗うのは意外と簡単なので、使い捨ての鍋はいらないと思います。
包帯・テープ
自分で巻き直すために予備の包帯や医療用テープが必要かな?と思っていたのですが、
買う必要はありませんでした。
包帯は通院するたびにもらえたし、自分で巻き直すことはほぼなく、あったとしてもテープは同じ物を使えばいいと思います。
足を骨折した人ならいるのかも?足なら自分で巻けるんですかね。
骨折日記
骨折中に書いていた日記をほぼそのまま載せます。
あまり綺麗な文章ではありませんがご容赦ください。
骨折中リアルタイムで書いていた日記
1/18(土)
スノボでターン時に転倒。
手首を逆向きについた瞬間激痛が走り、「こりゃ明日は滑れないな…」と直感的にわかった。
骨折してるとまでは思わなかったので、レスキューを呼ぶという発想はなかった。
一緒に来ていた友達は先に滑っていたので、自力で滑って降りる。
「手首ひねっちゃった☆全然動かないや〜」とがーまるちょばのモノマネをする私を見て、大したケガじゃないんだろうなと半笑いの友達。
ホテルの部屋に戻って自分の手を見ると異常に腫れ上がっていて、これは大したケガだなと思い、スキー場の救急センターに行った。
そこで「骨折の可能性が高いですね…救急外来に行きましょう」と言われ、ホテルの神が車を出してくださり、救急外来に行く。
「とりあえずお名前と、住所と、体温測ってください」と言われ、
「風邪で来たんとちゃうぞ!ヤブ医者めっ!!」と悪態をつきながら計ると、熱が38℃、血圧が170あった。
ショック状態的なヤバいやつなのか!?と一瞬焦るが、看護師さんは「熱あるじゃ~ん、ヘヘッ」みたいな反応だった。結局何のために計ったのだろう。
ホテルに戻って夜ごはんを食べる。相変わらず食い意地は張っているが、食欲はあまりない。というか食べづらい。お椀を持ち上げられないから、特に汁物はきつい。ラーメンを食べる姿が鏡に映る。我ながら汚かった。
1/19(日)
痛くて寝られないかと思ったけど、意外とまぁまぁ寝られた。
バスと新幹線を乗り継いで帰宅。乗り物の揺れは辛いかと思ったが、意外とそうでもなかった。
家の近所のラーメン屋が明日で閉店なので、開店直後に行くも長蛇の列
ダウンコートに片腕通さずフードを被っている見た目ヤバいやつが並んでるのも嫌だろうし、入店しても隣の人が気ぃ遣うだろうなと思い断念。
1/20(月)
美容院、整形外科
整形外科に朝イチで行くも、待合室に座れないほど人がいっぱい。
レントゲンを撮ってもらってビックリ。骨がグワッて太くなってた。
救急の時は過剰なほど慎重で丁寧だったのに、バンバン押されたり動かされたりして、痛かった。
美容院でシャンプーとブローをやってもらい、2,000円払う。高い…頑張って自分でシャンプーしよう…と決意。
出社し、骨折をメールで報告すると、お見舞いのチャットの嵐。皆やさしいなぁ…
痛み止めが必要なほど痛かったのは、この日の夜くらいまでだった。
というか正直、痛み止めがどれくらい効いてるのかわからない…
1/21(火)
旅行の疲れが時間差で来たのか、かなりしんどかった。
骨がかゆいというか、うずく感じがする。おそらく、骨が再生しているんだと思う。
身長が155cmしかない私には無縁だった成長痛はこんな感じなんだろうか?
そんな中ベッドシーツと枕カバーを替えることに挑戦。
紐じゃなくてパッチンってするやつなのがよかった。
1/22(水)
シャワーに挑戦。シャンプーは意外と片手でできるけど、すすぎを片手でやるのが大変。
もともと風呂入るときに体を洗わないズボラなので、楽でよかった。
整形外科に行き、腕を固定しなおしてもらう。
レントゲン撮ってないのに医療代の点数に含まれてたけど、コミュ障だから聞けなかった。
袋麺のラーメンを茹でて食べることに成功。
1/23(木)
洗濯に挑戦。思ったよりスムーズにできた。
乾いた服より塗れている服の方がハンガーに掛けやすい気がした。重さとか摩擦とかの問題かな?
もともと服をたたまずハンガーに掛かったままクローゼットに入れるズボラなので、楽でよかった。
包帯の中がかゆい
割り箸で包帯の中を掻くも、逆に刺激され乾燥してよりかゆい。
1/24(金)
化粧に挑戦。問題なくクリア。
タイピング速度もかなり上がった。でも疲れは20倍(当方比)。
歯科検診に行ったら「痛かったら左手挙げてください」と言われた。ブラックジョークだろうか?
夜友達と火鍋を食べる。
血行がよくなりすぎたり転んだりするのが怖いので、一応酒を控える。
1/25(土)
友達に爪を切ってもらい、深爪する。
1/26(日)
デカいプードルに威嚇される。
読み返した感想
骨折1週間後には、その日に起きたことが「デカいプードルに威嚇される」だけだったので、
骨折が日常になっているのが感じられました。
骨折から学んだこと
人の痛みが想像できるようになった
何よりこれです。
体が不自由な人、病気やケガで思うように動けない人の苦しみが想像できるようになりました。
私は効き手じゃない方を単純骨折しただけなので、痛みや不便さで言うとかなりマシな方だと思います。
これで全ての人の痛みがわかったわけではありません。
でも、人の痛みが想像できるというのは、優しくなれる第一歩なのかなと思います。
周りのやさしさに気付いた
病気はデリケートな話題だけど、ケガ(特に見た目でわかりやすい骨折)は、皆ストレートに心配してくれるのかもしれません。
「ご飯買ってきてあげようか?」
「骨折してタイピング大変だろうから、返信しなくていいよ」
と、周りの人が本当に優しくて、感謝しきりでした。
健康のありがたみがわかった
健康なのは本当にありがたいことです。
骨折によって、ケガ自体だけでなく、
よく眠れず、自炊も満足にできず栄養が偏り、運動できずストレスがたまり、不健康スパイラルに陥ってしまいました。
その分、骨折が治ってから、特に健康に気を遣うようになりました。
まとめ
結果、私に取って今回の骨折は、人生全体で見たらプラスとも言える体験でした。
とはいえ、ケガはしないのが一番ですね!気を付けましょう!