当時19歳、独学で簿記3級に受かった勉強法

資格試験

私は、大学は商学部に通っていて、大学2年生(19歳)のときに簿記3級を取りました。

早いうちに取ったからこそ、そのあとの経済・経営の勉強がスッと入ってきたなと思うので、受けて良かったです。

当時私が勉強した方法を書きます。
正攻法ではないですが、社会経験がなくても独学でも成果を出せた勉強法ということで、参考になればと思います。

試験について

試験概要

主催団体  商工会議所
公式サイト https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping
試験日   6月、11月、2月の年3回
合格発表日 試験日から約1ヶ月後
受験費用  2,850円
問題形式  120分、70点以上で合格
合格率   49.1%(2020年2月試験)

どんな問題が出る?

4択や論述ではなく、仕訳を書いたり、残高試算表や損益計算書をつくったりという、手を動かす作業が中心です。

商工会議所のページにサンプル問題が載っています。
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/sample

勉強法

勉強の流れ

  • テキストと問題集の対応するところを並行してやる
  • それを何周もやる
  • 過去問を解く(試験時間長く集中力が必要)

勉強時間

テキストを読むのに2週間、問題を解きまくるフェーズに2週間くらいかけました。

簿記試験は1・3級が午前、2級が午後に行われるため、同日受験できます。

よほどキンキンの時間がない人以外、同時受験がオススメです。
2級には3級の範囲がまるまる包含されているので。

仕訳をとりあえず1本だけ覚えて、それを応用して書きまくる

本当に簿記の勉強が初めての人は、「仕訳って何?」と思いますよね。

「借方に資産の増加、貸方に負債の増加を書きます」とか知らない難しそうなことを色々言われても、眠くなるだけですよね。

私は、とりあえずこの仕訳1つだけ覚えました。

「100円の商品を掛けで仕入れた。」
→「仕入 100 / 買掛金 100」

そして、それを応用して書きまくるうちに、仕訳の意味を少しずつ理解していきました。

買掛金を払うときには
「買掛金 100 / 現金 100」

仕入れるときに現金で払っていたなら
「仕入 100 / 現金 100」

仕入れた商品を売り上げたなら、現金が逆の位置(右じゃなくて左)に来るので
「現金 120 / 売上 120」

最初はよくわからず書きまくっているうちに
この処理は資産の増加にあたるから借方(左側)にこの勘定科目が来るのか、というように、なんとなく理解して書けるようになりました

そのうちに、買掛金と未払金の違いはなに?といった疑問が生まれたり、知らない勘定科目が出てきたりして、
調べて学んでいくうちに、やっと本質的に理解できるようになりました。

オススメ教材

私が実際に使ったテキストを紹介します。

テキスト:サクッとうかる日商3級 テキスト (日本語) 単行本

図やグラフが多く、わかりやすいです。
簿記って難しそう…と不安な人でも取っ付きやすい本です。

本当にサクッと勉強してうかるための本です。

「簡単すぎるのでは?」とも思いますが、簿記の最初の勉強としてはとっかかりやすいし、合格のためならこれで十分です。
私はこのシリーズだけで簿記2級まで受かりました。

※ただし、その後簿記一級・税理士試験簿記論の勉強をしたときは、サクッとうかるシリーズよりもTACの教材の方がわかりやすかったです。
このシリーズは視覚的にわかりやすい図解、TACは会計の歴史に触れながら論理的に説明された文章をじっくり読んで理解させるという感じで、難しい内容の理解にはTAC教材の方が向いていると感じました。

問題集:サクッとうかる日商3級 トレーニング (日本語) 単行本

対応する問題を探しやすいので、テキストと問題集は同じシリーズで揃えた方がいいです。

そして、ネットスクール株式会社のホームページから、答案用紙がダウンロードできます。
答案用紙は絶対ダウンロードした方がいいです。

印刷なんて面倒だ!と思った私は、本に直接書き込んで解いていったのですが、2周目以降に全ページ消しゴムかけるのがすごく大変で、より面倒でした(笑)

合格体験談

受験のきっかけ

祖父が税理士だったので、ずっと会計のプロフェッショナルに憧れていました。
大学で商学部を選んだのもそれが理由です。

しかし、大学生活のほぼ全てを会計士の勉強に捧げる覚悟ができず…
「でも会計に興味はあるから簿記くらいは取りたい」と思い受験しました。

私の受験時のスペック

  • 大学2年生
  • 学部は商学部
  • 簿記の授業は受けておらず、独学で勉強した

感想:受ける意味はあるの?

社会人で、新聞を読んだり株取引をやったりして、財務諸表を見る機会は多いかなと思います。

でも、仕訳を学ぶ機会はほぼ無いんじゃないでしょうか。
経理の仕事をしないかぎり。

仕訳処理ができるから財政状態を分析できるのか?経営が上手にできるのか?と言うと、そうではないですが、
すごくボトムアップというか、足元の処理である仕訳を学んでいるのは強みなのかなと思います。

商学部2年生のときに簿記2級まで取って会計の基礎を固めたから、その後の経営・経済の勉強や就活を、他の学生よりも切り口を1つ多く持って有利に進められたかなと思います。

ぜひ簿記2級も!

これの上位資格である簿記2級の記事も書いています。


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