応用情報技術者試験(AP)に合格したので、試験対策と合格体験記を書きます。
『逃げるは恥だが役に立つ』の津崎さんが持ってる資格としても有名ですね!
試験について
試験概要
主催団体 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
公式サイト https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html
試験日 4月第3日曜(春期)、10月第3日曜(秋期)
合格発表日 試験日から約2ヶ月後
受験費用 5,700円(税込)
問題形式 午前と午後に分かれている。
午前が80問、4択、制限時間150分
午後が11問のうち5問選択して回答、記述式、制限時間150分
合格率 23.1%(H30年実績)
どんな問題が出る?
午前は4択のマークシート形式です。
全80問のうち50問がテクノロジ系、10問がマネジメント系、20問がストラテジ系です。
午後は記述式です。
大問11問の中から5つ選んで回答します。
記述式と言っても半分くらいは選択問題の記号を書くだけ(ア〜エの中から一つとか)で、残る記述も単語一言か10字〜40字程度です。
文章能力が求められるわけではありません。
正しく対策し、自分に必要な勉強時間を取れれば、合格は難しくないでしょう。
(まぁ、それが難しいんですけどね…)
勉強法
勉強の流れ
応用情報の試験対策で一番効果的なのは、過去問対策を何周もやることです。
なぜなら、午前80問のうちほぼ半数が、過去問を流用して作られた問題だからです。
過去問を完璧にやっていれば5割は正解でき、残り5割をカンで答えても25%正解できるので、単純計算すると全体で6割(=合格水準)正解できます。
勉強時間
私は「テキストは一読だけしてあとは過去問を回しまくる」+短期集中の作戦で、50時間くらいかけました。
文系の人が1からコツコツやるなら、200時間くらいかかると思います。
オススメ教材
初めに言ってしまうと、問題集を買う必要は無く、教科書を買うべきです。
理由は以下です。
- 過去問が公式にネットに載っている
- 応用情報技術者ドットコムという便利な試験対策サイトもある
- 試験問題の半分が過去問からの出題
結論、問題集をやる時間があるなら過去問をやるべきです。
しかし過去問だけでは解説が不十分で、試験範囲を完全に理解したとは言えません。
テキストは購入して、本として体系的に勉強するべきだと思います。
私が実際に使ったテキストと問題集を紹介します。
参考書:応用情報技術者合格教本(2019(平成31年度【春期】)
これ一冊で試験対策に必要なものを網羅しています。
もちろん午前・午後の両方対応しています。
頭から読んでいってもわかりやすいし、過去問をやっている中でわからないことを調べる、という使い方もできます。
合格体験談
受験のきっかけ
前に基本情報技術者(FE)に受かったので、上級資格にも挑戦していようと思いました。
大学でITについて勉強せずシステム部に配属になった私は、周りを見ていて、
「自分にはITの基礎的な知識が足りない……orz」
と思うことが多いです。
体系的に基礎的な知識を身に付けるには、資格を取ることかなと。
応用情報に合格すると会社から奨励金3万円がもらえるので、それもモチベーションになりました。
給料がベースアップする会社もあるそうで、うらやましいですね……
私の受験時のスペック
- 大学は商学部卒、IT未経験
- 社会人2年目
- エンジニア歴1年
- 基本情報技術者は1年前に取得済み
という感じです。
ストラテジ系(経営戦略や財務)の分野が25%あるので、そこがかなり得点源になりました。
文系の人にも取りやすいIT資格だと思います。
感想
狙い通り、ITやシステム開発の体系的な基礎知識を学ぶことができたと思います。
n進数とか、スタックとキューとか、めちゃくちゃ基本のことでも文系だと知らなかったりするので……
実務で「あ、これ応用情報で勉強したところだ!!」という進研ゼミ状態になることもあり、受けて良かったです。
ノー勉で行って当日のフィーリングで合格できるものじゃないです。
(私も油断して一度落ちました。。)
とはいえ4択で6割取れればいいので、そこまで難易度が高いわけでもないと思います。
きちんと対策すれば合格できる試験です。
基本情報技術者と同じくらいの難易度だと感じました。
(なお基本情報も一度落ちました。。)
応用情報に合格すれば上級資格の午前Ⅰが免除になるので、次はプロジェクトマネージャー試験に挑戦したいと思っています。